<参考資料>紅茶ポリフェノールには、インフルエンザウイルスを無力化する効果あり。インフルエンザウイルスには紅茶!

トピック
2018/12/07

三井農林株式会社が運営するインターネットサイト「お茶科学研究所」では、お茶の様々な健康機能について研究情報を公開しています。紅茶には様々な健康機能があることが知られていますが、紅茶に含まれるポリフェノール成分には、冬の大敵「インフルエンザウイルス」に対して優れた無力化作用(細胞への感染を阻止)を示すことが明らかとなりました。また、当社が実施しました社内アンケートにおいても、紅茶の飲用頻度が高い人ほど、インフルエンザの発病率は低いという調査結果がでています。

【ポイント】                                                                       

①当社が実施した試験管での試験によると、紅茶にはインフルエンザウイルスを30秒間で99.96%無力化する効果があることが分かりました。

②社内のアンケート調査によると、紅茶の飲用頻度が高いほどインフルエンザ発病率が低く、インフルエンザ対策として紅茶の飲用が有効である可能性が示唆されました。

■紅茶のインフルエンザウイルスに対する無力化効果確認試験の結果

 当社が2018年8月に実施した試験管での試験によると、通常飲用濃度の紅茶は、インフルエンザウイルスを30秒間で99.96%無力化することが分かりました。

インフルエンザA/カリフォルニア/07/09(H1N1)pdm09標準株のウイルス液(約106 PFU/0.1ml)を試料液と混和し、一定時間反応させた後、プラック法によりウイルス感染価を測定しました(反応時間:30秒間)。感染阻止率(%)={1-(試料の感染価/コントロール(リン酸緩衝生理食塩水)の感染価)}×100としました。紅茶の濃度は、ティーバッグ1袋を150mlの熱湯で1分間抽出した場合の濃度です。

■社内調査でも紅茶の飲用がインフルエンザの発病に有効である可能性を確認

 当社が2018年6月に実施した社内アンケート調査「飲み物の飲用習慣とインフルエンザ発病に関するアンケート調査」において、ワクチンを接種しなかった人369名を対象に、冬季の紅茶の飲用頻度とインフルエンザの発病率について質問したところ、紅茶の飲用頻度が高い人ほど、インフルエンザの発病率が低くなる傾向がみられました。

<三井農林株式会社社員アンケート調査結果>

冬季の紅茶の飲用頻度とインフルエンザ発病率の関係

(予防接種をしなかった人を対象とした場合)

 

発病の有無に関する回答結果は自己申告によるものであり、2017年11月~2018年3月末までの間に、病院でのインフルエンザ陽性診断およびインフルエンザ様の自覚症状があった人を「発病あり(疑い含む)」としました。

アンケート調査実施概要

実施日:2018年6月18日(月)~29日(金)

調査対象:三井農林株式会社に所属する社員 442名 (男性:158名  女性:284名)

調査形式:飲み物の飲用習慣とインフルエンザ発病に関するアンケート調査(WEB調査)

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